白内障を発症すると、ゆっくりと、しかし確実に目が見えなくなっていきます。
ですから、一度発症してしまうと、それを放置することはできません。
そもそも、白内障を発症するといろいろな困ったことが生じてきますので、そのまま放置していられなくなると思います。
白内障の進行の程度は、水晶体の濁りの程度によって分けれます。
目がだんだんかすみ始める未熟白内障の第二段階。
水晶体が白く濁りだし、視力が0.1以下になる成熟白内障の第三段階。
そして明暗しか分からない過熱白内障の第四段階の四つです。
第一段階では自覚症状がまだありませんから、特に困ることはありません。
白内障は、水晶体の周辺部の皮質と呼ばれるところから濁り始めることが多く、中心部の核が透明なので、視力の低下もありません。
ところが、第二段階に進むと、物がぼやけはじめたり、かすんだりするようになります。
さらに、水晶体が乱反射を起こし、光がまぶしく感じられるようになります。
この段階になりますと、生活にも支障をきたすようになります。
さらに第三段階になると、水晶体の白濁がすすみ、見た目にもそれがわかるようになります。
視力は0.1以下にまで低下し、まぶしさやぼやけた感じはよりひどくなっていきます。
このまま放置すればやがて失明することになりますが、そうなる前に普通は手術を受けることになるでしょう。