白内障の手術のお話しをいたしましょう

白内障の手術についての理解を深める

1970年代頃、まだ水晶体を崩して取り出すのではなく、「水晶体の嚢外摘出(ECCE)」といって、水晶体を丸ごと取り出すような手術も行われておりました。

つまり、水晶体の核を割らずに水晶体ごと出してくるという手術でした。

最初の頃、ECCEも、キャンオープンといって缶詰の缶を開けるように、水晶体を包んでいる袋に一周穴をあけていって円を作って切り取りました。

その後は、前嚢攝子という危惧を使うようになりましたが、水晶体自体直径が11ミリほどありますので、この方法ですと、切り口も11ミリなどち大きくなってしまいます。

その後、超音波を使った「超音波乳化吸引術」という方法がでてきてからは、約2,3ミリという極小の切開で済むようになりました。

しかし以前と、今の手術の違いは、何より傷口が小さくて済むということでしょう。

1970年代の傷口が11ミリだったものが、1980年代には3ミリという小切開時代を迎えたのです。

傷口が小さくなることで、患者の眼の負担も減っていきます。

手術後の感染リスクも軽減され、手術によって起こる惹起乱視なども軽減されるようになり、手術後の矯正誤差も減るというメリットがあります。

そしてこれらの手術が、より安全で正確なものになったのはコンピューターが導入されたことにもよるでしょう。

現代では、眼の状態が詳しく解析できますので、その状態に合わせた正確な手術を行うことが可能になっています。

知っておきたい手術の手順

これまで、日本では白内障手術は主に、「超音波乳化吸引術」という術式で行われてきました。

白内障手術の変化が分かりやすいよう、標準的なこの手術手順と最新のレーザー手術(フェムトセカンドレーザー手術)を併記しておきます。

1 眼の表面にある角膜のふちを、メスを切って切開します。

2 専用の器具(前嚢鑷子)で医師が手作業によって、水晶体を包む袋(前嚢)を丸く丸く切開します。

3  水晶体に超音波を当て粉砕しながら吸引します。これを「超音波乳化吸引術」と言います。

4 水晶体が無くなった空の袋に水晶体の代わりとなる眼内レンズを挿入します。

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