クララスティルってどんな目薬?

最近、クララスティルという点眼薬が注目されています。

この点眼薬は白内障の治療のための薬なのですが、なぜ注目されているかと言いますと、これまで白内障を治すことのできる薬はひとつもなかったからです。

今現在日本において白内障の治療に使われる点眼薬というのは、はじめから治癒することを目的とはしてはいません。

その目的は、少しでも白内障の進行を遅らせることにあり、それが限界でした。したがって、やがては手術という方法を選択せざるをえませんでした。

そのような状況の中にあって、ついに白内障に効果のある点眼薬として登場したのがこのクララスティルというわけなんです。

まだ爆発的な認知にはいたっておらず、じわりじわりとネットの世界で広がっているような感じですが、

実はEUでは4年も前から認可され、市販されているのです。

アメリカでも2010年9月に特許申請が承認され、とても売れていると聞いています。

そして日本でも、2011年4月より、ネットなどを通して購入(輸入)できるようになりました。

さて、このクララスティルという薬ですが、どのような仕組みで白内障に効くのでしょう。

調べてみると、カルノシンという成分が大きく関わっているようなんです。

このカルノシンというのは、抗酸化作用のある物質で、老化現象などを防いでくれます。

しかし、加齢により、だんだんとカルノシンを体内で生成する能力が衰えてしまうのです。

それにより、水晶体の酸化が起こり、白内障の白濁へとつながっていきます。

クララスティルには、カルノシンの仲間であるNアセテルカルノシン(NAC)・非加水分解カルノシンという複合アミノ酸が入っています。

これは化学合成により製造されたものなのですが、

これを点眼薬という形で投与すると、なんと人間の目の中でカルノシンに変わってしまうのです。

そして眼球の水溶液に直接入り込むことによって、強力な酸化防止剤として働きだすのです。

これがクララスティルの仕組みなんです。

実際、臨床試験の結果は、90%の人に視力の改善が見られ、41,5%の人に水晶体の透明性が認められたそうです。

100%ではないのですが、しかし、白内障の初期、7年以内であれば、効果はさらに高くなります。

同時に、15年たっている人でも効果がみられる人もあったといいます。

これを発見したのは、ロシアの科学者、マーク・バビザエフ博士という人で、今はアメリカで特許をとり、会社を起こしているようです。

ノーベル賞級の発明ではないかと個人的には思いますが、これから世界の評価が始まるのでしょうね。

なお、クララスティルは人間だけではなく、人間より白内障の手術が難しいとされる犬など動物の白内障にも効果があるようです。

こちらも犬を飼っている人には朗報だと思いますね。

新しい治療法

白内障の治療は、一般的に点眼薬か手術かの選択になりますが、眼薬は白内障の進行を遅らせる効果しかなく、厳密には治療とは言えません。

ですから、いずれ手術をすることになります。

ところが、数年前からこの常識を覆す新しい治療法が出てきました。

なんと不可能と言われていた白内障を治療できるクララスティルという点眼薬がついに開発されたようなんです。

この画期的な新薬はロシア人科学者マーク・バビザエフ博士により、10年に及ぶ臨床試験の結果、開発されました。

ヨーロッパではすでに5年もまえから市販され、アメリカでも2010年に特許申請が承認されました。

この新薬の効果はというと、一日2回、6ヶ月間使用したところ、90%以上の人に視力の改善が見られ、41、5%の人に水晶体の透明性が確認されたとのことです。

そして副作用はほとんどないとのことです。また、加齢性の白内障はもちろんのこと、若年性、糖尿病、アトピー性など、外傷性以外のほとんとの白内障に効果があるそうです。

さらには人間だけではなく、犬にもその効果が確認されています。

基本的には白内障を発症して7年未満の患者に最も効果が見られましたが、15年近く患っている患者にも改善が見られたそうです。

日本ではまだ薬局などで購入することはできませんが、インターネットなどを通して輸入することができるようです。

これは試してみる価値があるのではないでしょうか。

特に、仕事で手術が受けられないとか、手術そのものが怖いとか言う人には良いのではないかと思います。

もし改善が見られなければ、それから手術を考えても遅くはありません。

また、このクララスティル白内障の治療だけではなく、予防にも効果がありますので、

たとえば、片方だけ白内障の場合、やがてもう一方の目も白内障になる可能性は高いと思いますので、予

防として使用するという使い方もあると思います。

興味深いことに、ドライアイや疲れ目のようなものにも効果があるそうですよ。

白内障手術後の気になる点

白内障の手術が無事に終わったといっても、しばらくは気が抜けません。

というのは、術後の合併症の恐れなどがしばらく残っているからです。

白内障の手術のあと、どんな問題が起こりうるのか、調べてみました。


・レンズの度が合わない

まず、術後の屈折に関する問題点が生じる可能性があります。

簡単にいうと、眼内レンズが合わなくて、遠くがよく見えず、結局眼鏡で矯正するしかないということが起こる可能性があるということです。

これは特に強度近視の人に時々起こるようです。

ただ、最近は強度近視の専用の補正式レンズが開発されて、比較的誤差がなくなったようです。


・眼内炎

次が眼内炎です。現在日本では手術2000件に対して1件の割合で起きているそうです。

ちなみにのアメリカでは900件に1件の割合で起きているそうで、日本の2倍以上おきていることになります。

その意味では、日本の白内障手術の技術は優秀ということになるのだろうと思います。

ところで、この眼内炎には2種類あります。

それは眼内炎が発症する時期により、早発性と遅発性に分けられるということです。

早発性の場合、術後3日から1週間の間に起こります。原因は手術中に強毒菌が侵入したことによります。

もし、目の炎症が起きたらすぐに病院での処置が必要です。痛みを伴うことが多く、急激に視力がなくなっていきます。

そのため白内障の術後10日間程度は、手術した眼がちゃんと見えているかどうか、自分でチェックする必要があります。

これに対し、遅発性の場合は、通常数ヵ月後から2年後ぐらいに起こります。

これは弱毒菌が原因なのですが、この菌は常にどこにでもいる菌です。その菌が大量に入ったことによって炎症が引き起こされます。

早発性の場合は眼内レンズを除かねばならないケースが多いと言います。

そして術後の視力もあまり良好とはいえなくなる場合が多いようです。

遅発性の場合は、眼内レンズは取り除かずに治療できて、視力は良好です。


・眼内レンズ位置の異常

術後しばらくたつと、挿入した眼内レンズの位置がずれてしまうことがあります。

固定するとき、何らかのミスがあったり、前嚢が時間の経過と共に縮んでくるなどの原因が考えられます。

また稀なケースではありますが、脱臼といってレンズが落ちてしまうこともあります。

脱臼も早発性の場合と、遅発性の場合があります。

早発性の場合は、後嚢破損などを起こした後、再び眼内レンズ挿入した際に問題がある場合が多いようです。

レンズを前嚢の前にのせるのが不安定な場合は、大事を取って細いナイロン糸で眼球の壁に縫い付けるということもあります。

遅発性の場合は、長い時間の経過とともに毛様小帯が緩んで落ちてしまうものです。

これは眼球組織の脆弱化のせいで、しかたがないことかもしれません。

落ちたレンズは特殊な薬剤で浮き上がらせ、新しくすることもあれば、元のレンズを再利用することもあります。


・後発白内障

白内障手術もうまくいき、視力も回復したのに、しばらくしてまた残した後嚢が濁ってくることがあります。

時期としては、早い人で2、3週間くらい、遅い人では2、3年後、中には5年、10年後というケースもあります。

これを後発白内障と言います。すりガラスが目の中に入ったような状態になり、はっきり見えなくなります。

治療は特殊なレーザーを用いて濁った袋の真ん中だけを破りることで行います。

濁っている部分を破ってしまうと、また見えるようになります。

・濁嚢胞様黄斑浮腫

黄斑部に浮腫が起こることがあります。これを濁嚢胞様黄斑浮腫と言います。

糖尿病の人に多いと言われ、網膜が厚くなり、視力が落ちてしまうこともあります。

また後嚢が破れて炎症が生じ、それが原因で起こることもあります。この場合、ケナコルトというステロイド剤を注射して治療します。 

ただ、最近では非ステロイド性の点眼薬で予防効果がでていますので、手術が順調にいけば滅多に起こりません。


・網膜剥離

以前は術後の網膜剥離は数%ありました。しかし超音波法になってからは1%以下に減っています。小切開ではさらに減っています。

白内障手術の問題点

白内障手術は、手術器具の進歩により、大幅にリスクが軽減され、一般にはそれほど難しい手術ではないと言われています。

しかし、100%安全が確保されている手術などありません。

白内障の手術の問題点も知っておくことは大切かと思います。

時々耳にするのは、手術中の出血です。

手術は眼圧を出来るだけ一定に保つようにして行いますが、器具を抜いたりすると、その瞬間、眼球の内圧が減ってしまいます。

このとき、たとえば眼底に何らかの問題を抱えている人や糖尿病の人、あるいは強い動脈硬化のある人など、眼底で血管が破れて出血することがあるのです。

小さな出血であれば良いのですが、大きな出血になると、中の硝子体や網膜迄が圧迫されて傷口から押し出されてしまうこともあるようです。

このような現象は特に傷口が大きいほど起こりやすく、これを駆逐性出血というそうですが、一昔前の手術では、数百件に1件くらいの割合で起こっていたそうです。

ただ現在のレーザーを使った手術では、傷口がとても小さくてすむので、内圧が安定していれば、ほとんど心配はないそうです。

また、後嚢が破れてしまうこともあります。

核を吸引している最中に、後嚢を引っかけてしまうと、薄い膜なので、少しのことでも破れやすいのです。

白内障手術はとても繊細な手術で、熟練の技が要求されるというのは、この辺にあります。

万が一後嚢が破れたときには、次の対策を講じなければなりません。

具体的には虹彩の根元のところにレンズを入れ嚢外固定をします。大抵はこれで事無きを得るようです。

しかし、この処理がうまくいかないと、硝子体が後ろから出てきしまったり、残っていた核が眼底に落ちてしまうといった事故が起こることもあるようです。

こうなると、非常に難しい事態に陥ることになります。いったん傷口を閉じて、大きい病院で再手術をすることもあるようです。

白内障の手術費

白内障の手術費用は病院によっても若干違うようです。

できれば名医から手術を受けたいものですが、費用的なものも考えると、病院選びに多少なりとも影響を与えるかもしれません。

白内障手術費用の大まかな内訳は、水晶体超音波乳化吸引術にかかる費用と、眼内レンズ挿入術にかかる費用

そして検査料や薬代ということになります。それを合わせた合計金額が白内障の手術に必要な費用ということになります。

以前は、水晶体に入れる眼内レンズが保険適用外だったこともあって、白内障の手術は決して安くすむものではありませんでした。

眼内レンズは約10万円と高額で、その全額を支払わなければなりませんでした。

しかし、幸いなことに、平成4年の4月以降は、眼内レンズも保険が適用されるようになりました。

その結果負担額はかなり軽減されることになりました。

ただ、遠くも近くも見えるような遠近両用の多焦点レンズを挿入する場合は、

この限りではなく、なぜかいまだに保険適用外になるみたいです。

まあ、老眼がくれば老眼鏡をかけなさいということなのでしょう。

ちなみに多焦点レンズを挿入する場合は、片目で手術費30万円前後は覚悟しなければならないでしょう。

通常の保険適用の範囲で白内障の手術を行う場合、保険料の負担額によって手術に必要な費用は違ってきます。

白内障手術のおおよその相場は以下の通りです。

<片目の白内障手術費用

1割負担の場合は、手術前の検査料に2500円程度、手術は一眼につき15000円程度かかり、合計すると17500円前後という料金になります。

2割負担の場合は、手術前の検査料に5000円程度、手術は一眼のつき30000円程度かかり、合計すると35000円前後必要です。

3割負担の場合は、検査料に7000円程度、手術は一眼につき45000円程度かかり、合計52000円前後必要です。

これがおおまかな白内障の手術料金の相場となっています。

白内障手術前の注意点

白内障の手術を行う場合、手術の前から、いろいろな準備や注意しなければならないことがあります。少し書き出してみましょう。

・抗生物質の点眼

まず、手術予定日の数日前から抗生物質の点眼薬をささなければなりません。

これは、手術前に目を清潔にし、眼の表面にいる細菌を減らすことによって、より安全に手術を行うようにするためです。

抗生物質の目薬は市販されている目薬とは違いますので、必ず医師の指示を守って点眼することが重要です。

・お風呂

術後は、お風呂に入れなかったり、洗髪は1週間も控えなければいけませんので、

手術の前日にはお風呂にはいって、洗髪をしておいた方がいいでしょうね。

・睡眠

前日には、最後の検診もあります。ぜひともぐっすり睡眠をとり、体調を整えておきたいものです。

緊張しすぎると検査結果にも影響するみたいです。ただ、手術はどうしても不安がつきまとうものです。

できるかぎりリラックスできるように心がると良いと思います。

眠りにつく1時間前ぐらいに温めた牛乳を飲むと、リラックスして眠れるそうです。

・食事

手術前夜は、胃の負担を軽くするため消化の良い食事をとるようにしましょう。

・コンタクトレンズ

コンタクトレンズを使用している場合には、角膜表面の歪んでしまい、検査結果に誤差が生じる場合もあるようです。

そのために手術前の使用を中止するケースも多くあります。

白内障手術の準備

白内障の手術を行う場合、いくつかの必要な準備があります。

費用の準備

まず、費用の準備です。白内障の手術費用は病院によっても若干違います。

以前は、水晶体の代わりに入れる眼内レンズが保険適用外だったので、

その費用を片目で約10万円全額を払わなければなりませんでしたので、かなり高額な手術費が必要でした。

しかし、平成4年の4月以降は、眼内レンズも保険が適用されるようになりました。

その結果通常の白内障の手術では、片目で5万円前後だけでよくなりました。

費用の大まかな内訳は、水晶体超音波乳化吸引術にかかる費用と、眼内レンズ挿入術にかかる費用で、

それを合わせた合計金額が白内障の手術に必要な費用ということになります。

ただ、遠くも近くも見えるような多焦点レンズを挿入する場合は保険適用外になり、

片目で2~30万円の高額な費用を負担しなければなりません。

しかし、高額医療費はあとから様々な還付金として戻ってきますので、各市町村に問い合わせてみると良いでしょう。

 

・検査

どんな手術で、術前検査はあるものですが、白内障の手術を受ける際も同じ、さまざまな検査が必要になります。

まず、通常初診のときに「視力」や「眼圧」などの基礎検査を行い、白内障の原因を調べます。

というのは水晶体超音波乳化吸引術は、老化による「加齢性白内障」と診断された場合に行うことができる手術で、合併症などがある場合は、状況により手術の方法も変わってくるからです。

また、白内障症状が進んでしまい、水晶体が硬く真っ白に濁ってしまった場合も、難しくなります。

しかし、初診のときの診断において、手術をすべきか否かの判断が、医師によってもまちまちになることが多いようです。

もしも診断結果に不満や疑問がある場合には、セカンドオピニオンを求めてみるのも大切だと思います。

さらに、血液検査や血圧測定などの全身検査及び、「視力検査」「眼圧検査」「屈折検査」「眼底検査」など、

網膜の働きなどを調べ、手術が可能かどうか詳しく調べていきます。

水晶体の濁り状態によっては電気的な検査も必要となってきます。

様々な検査の結果、手術そのものができなかったり、日帰り手術ではなく入院が必要だと判断される場合もあります。

また、眼内レンズ挿入のための「超音波検査(眼軸長検査)」も受けなければなりません。

通常の眼内レンズは1カ所にしかピントが合いませんから、自分のライフスタイルに合った度数を選ぶことが大切になります。

 

白内障手術の危険性

白内障の手術はとても繊細な手術です。経験と実績がものを言います。

熟練した医師は簡単な手術だと言う場合も多いようですが、まだ経験の浅い医師にとってはなかなか難しい手術なのです。

その意味でも危険性は常に伴います。

白内障手術の危険性として考えられることは、まず麻酔薬によるショックがあります。

点眼麻酔になって、かなりリスクは少なくなりましたが、体質的に麻酔があわない人は危険がともなうということを覚悟しなければなりません。

次に手術中の出血の危険があります。

術中に眼底出血が起こった場合、その出血を中々止血できません。出血が激しければ、視力の回復が望めない場合も出てきます。

また、薄い水晶体嚢が破ける危険性もあります。

水晶体嚢が損傷した場合、その日に手術が終わらず、後日また手術をしなければならなかったり、中には視力回復に影響することもあります。

同様に、角膜が損傷する危険性もあります。

濁った水晶体を取り除き、人工レンズを入れるためには、眼球に傷がつきます。

その傷の大きさによっては、角膜の移植手術を受けなければならないケースも出てきます。

さらに、細菌による感染症の危険性もあります。

感染症は、手術中や術後に、何らかの原因で眼の中に細菌などが入り込むことで起こります。

ちなみに、感染症の発生は、2,000件に1件だと言われています。

白内障手術の内容

白内障手術はどのように行うのでしょう。順を追って見てみましょう。

 

1 術前検査

白内障手術は点眼麻酔で行いますので、高血圧や糖尿病、心疾患などの持病のある人は、念のために内科を受診してます。

術前検査では胸部X線、心電図、採血検査など一時間半程度の検査を行います。

さらに手術の時に眼内レンズを挿入するので、眼内レンズの度数を決めるための検査も行います。

2 準備

手術の3日前から、抗生物質の点眼を開始します。

これは目のバイ菌の量を少しでも減らし、感染症のリスクを減らします。点眼は1日3回行います。

3 手術

手術は一般的に超音波乳化吸引術という方法で、白濁した水晶体を取り除きます。

水晶体というのは嚢(のう)という薄い透明な膜に包まれています。

この膜の前の部分に2,3ミリの丸く穴を開けて、中の濁った水晶体だけを超音波で砕いて液化させ取り除きます。

ちなみに以前は水晶体ごと取り出していたそうですが、傷口が大きくなるため術後の乱視が大きくなってしまうことや、

感染が起こりやすいためにリスクが高いので、いまはあまり行われていません。

濁った水晶体を取り出したあとは、残っている嚢の中に眼内レンズを挿入します。

ここが難しいそうです。というのは、嚢がとても薄い膜で、簡単に破れてしまうからです。

その膜を破らずに中身だけ取り除くには、かなりの熟練を要するようです。

4 術後の受診

白内障手術後の診察スケジュールは、

術翌日、3日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後、一年後となっているようです。

また、手術後はおよそ3ヶ月間点眼しつづけます。

その他

白内障の手術後、数ヵ月~数年して、またまぶしくなったり、目がかすんだりすることがあるようです。

これを後発白内障といいます。

おそらく、「手術をしたのになぜ?」と思うことでしょう。

これは手術のときに残した水晶体の後嚢が濁ってくるために起こります。

ただ、心配はあまり要らないようです。

というのは、後発白内障の場合は手術の必要はなく、レーザーを使って簡単に濁りを取ることができるからです。

視力はすぐに回復するとのことです。

白内障の治療方法

患者が150万人以上もいると言われる白内障ですが、その治療法は手術によるものと、薬によるものとに分かれます。

ただ、通常使用される白内障の目薬は、その進行を遅らせる程度の効果しかなく、欧米などでは、あまり使用されないと聞きます。

というのは、進行を遅らせることができたとしても、自然に治癒することがないので、いずれ手術をすることになるからです。

それだったら、はじめから手術をしたほうが良いということなのでしょう。

ただ、最近は白内障にも効果があるクララスティルという目薬もあるようです。

日本では市販されていないのですが、ネットから輸入する形で購入することになります。

これに対し手術による治療は、まず水晶体嚢のみを残して、水晶体の濁った部分を取り出してしまいます。

そして、残った水晶体嚢に、レンズの役割をする眼内レンズを挿入します。

この内容だけ聞くと、ちょっとぞっとしますが、手術器具の進歩もあり、比較的リスクの少ない手術だと言われます。

入院する必要もなく、日帰りで帰ることができます。

しかし、そうは言うものの、非常に繊細な手術であることに間違いなく、医者の側から言えば、

実はとても難しく、初心者では何時間かけても最後まで到達できないという話も聞きます。

やはり経験が必要ということなのでしょう。

ところで、濁った水晶体をどうやって取り出すかといいますと、一般的には超音波水晶体乳化吸引術という方法をとります。

これは、2ミリから3ミリの小さな穴を開け、そこから超音波振動で高速で動く機械で、

水晶体の中身を細かく砕いて、水晶体を乳化させ、最後に吸い取るのだそうです。

昔は大きく切って、濁った水晶体を丸ごと取り出していたといいますから、その進歩の差は歴然です。

しかしながら、特殊な病気で起こった白内障や、高齢者や外傷で内部が弱くなっている患者さんにはこの昔ながらの方法で水晶体を取り出すのだそうです。

また、手術費用はどちらの方法でも、片目5万円前後です。

ただ、保険が適用されない多焦点レンズを挿入する場合は、片目で30万くらいかかるみたいです。