最近、不可能と言われていた白内障に効果のある新薬としてクララスティルというロシア人科学者マーク・バビザエフ博士が開発した点眼薬が話題となっています。
しかし、これまで白内障を治すことのできる薬はなく、手術しかないと言われていたので、本当に白内障に効くのか、不安に思う人も多いと思います。
しかし、このクララスティルがどのような仕組みで白内障に効くのかを知ると、これは効くかもという気になってきます。
クララスティルの中にはNアセテルカルノシン(NAC)・非加水分解カルノシンという複合アミノ酸成分が含まれています。
これが白内障の治療に大きく関わっているようなんです。
人間の体にはカルノシンという抗酸化作用のある物質が作られ、老化現象などを防いでくれています。
しかし、加齢により、だんだんとこのカルノシンが体内で生成されなくなっていきます。
それにより、水晶体の酸化が起きてしまい、白内障へとつながっていくと考えられています。
さて、クララスティルに含まれているNアセテルカルノシン(NAC)・非加水分解カルノシンなんですが、これは化学合成により製造されたものです。
ところが、これを点眼薬という形で投与すると、なんと驚くべきことに、人間の目の中でカルノシンに変わってしまうのです。
そして眼球の水溶液に直接入り込むことによって、強力な酸化防止剤として働きだすのです。
これがクララスティルの仕組みなんです。
実際、10年にわたり人と動物への臨床試験の結果は良好で、
一日2回、6ヶ月間にわたって使用したところ、90%の人に視力の改善が見られ、41,5%の人に水晶体の透明性が認められたそうです。
時間はかかりますが、確実に白内障の改善が見られたのです。
特に白内障の初期、7年以内であれば、効果はさらに高くなるようです。
もちろん、15年もたっている人でも効果がみられる人もあったといいます。
もちろん、クララスティルの効果を疑問視する人は、迷うことなく手術を受けられると良いと思います。
しかし、低いとはいえ、手術には当然様々なリスクが伴います。
また仕事の都合で手術を受けられないとか、手術そのものに抵抗がある人もいると思います。
そのような人は試してみる価値はあると思います。
幸いなことに、これまで副作用は一件も報告されていないとのことなので、安心して試してみることができると思いますよ。